2023.06.23

広島県立大崎海星高等学校で10代のデジタルエチケットプログラムを実施

2023年6月23日に広島県立大崎海星高等学校の1年生に、情報の授業時間を使って10代のデジタルエチケットプログラムを受講していただきました。

10代のデジタルエチケットプログラムを受けていかがでしたか?

【生徒の感想】

・著作権や海賊版について、なんとなく知ってはいましたが、今回授業を受けてみて違法なものを見たり拡散することは良くないことだから、これからは絶対しないようにしようと改めて思いました。

・これから自分たちがなにか作ったり発信するときに、人の著作権を侵害していないか気をつけようと思いました。

インタビューに答えてくれた広島県立大崎海星高等学校の生徒(写真左から:茂木夏輝さん、中本大雅さん) 

【先生の感想】

日々進化する情報技術を、イチ教員がすべてを把握し、使いこなして教材化することは無理があります。今回扱っていただいたAIによる画像生成も、授業の中で話のネタとして扱うことはできても、実演したり、それが著作物であるかの議論をさせたりということは、日々の授業に追われる中では決してできない内容でした。10代のデジタルエチケットは、専門的であり、かつ生徒にも伝わりやすい、非常によい教材でした。

授業の中で生徒同士の、「人の手が加わってるんだから著作物じゃない?」「え、でもヘルメット描くのってそんな重要じゃなくない?」「ああ、そういう考え方もあるか…」という会話が非常に印象に残っています。著作権の授業って、これはダメ、これは大丈夫、ということになりがちですが、自他の価値観の違いに気付かせることにつながる可能性も秘めていると実感しました。

著作権自体がそもそも、ダメなものを規制することを目的とするのではなく、知的創造文化を発展させるためのものであることをあらためて実感しました。これからも、単なる知識の伝達ではなく、今回の生徒の学びのような「生きて働く知識」を身に付けさせたいと思います。

広島県立大崎海星高等学校 勇修平先生