2023.06.02

北海道の札幌新陽高等学校で10代のデジタルエチケットプログラムを実施

2023年6月1日と6月2日の2日間で札幌新陽高等学校の1年生に10代のデジタルエチケットプログラムを受講していただきました。このプログラムに参加した生徒たちからは、著作権問題に関するさまざまな感想や意見が寄せられました。

10代のデジタルエチケットプログラムを受けて

【生徒の感想】

・著作権についての授業は受けたことがあったし、著作権の存在については知っていたけど、自分たちに関係があるものだとは思っていませんでした。海賊版コンテンツが身近にあることも感じたし、自分たちは絶対に作ったり関わらないようにしたいと思いました。

・正直なところ、はじめは面倒だなという気持ちもありましたが、やってみたら楽しかったです!著作権については全部を理解できたわけではないけれど、グループワークを通して話し合いをしながら理解を深めることができました。

・好意でやったことであっても、クリエイターの視点から考えるとありがた迷惑だと感じることも。「今やりたいこと」ではなくて、やったことのその先に何が起こるかを考えて動いた方が良いと思いました。

・グループワークの例であった動画を作ることは良いけど、載せるにはちゃんと作った人の許可を得ないといけない。相談していれば結果は違ったのではと思います。

・今まで著作権についてよくわかっていなかったけど、言葉だけではなく、動画で面白く説明をしてくれたので、理解が深まりました。友だちとコミュニケーションをとりながらできたのも良かったです。

インタビューに答えてくれた札幌新陽高等学校1年生の皆さん
(写真左から:野田侑希さん、西本みゅうさん、隅田弾心さん、鈴木海人さん、中落結愛さん

【先生の感想】

Chat GPTから始まり色々なAIツールが出てきた今、さまざまな議論が巻き起こっていますが、やはり学校の教科書で扱うには追いつかないのが現状です。そんな中、今回の10代のデジタルエチケットの授業のように最先端の話を盛り込み、「自分たちはどうなのか」という観点から話を促してくれるのは、生徒にとっても大きかったと思っています。

著作権とか肖像権とか、正直、教員も嫌いなところだったりします。でも、僕らが嫌いだったら、もちろん生徒も嫌いなんです。そこで、最近の動きや事例をもとにグループで話し合ってみる、クイズで考えてみるというような、色々なバリエーションが組み込まれていたので、生徒も言ってたように「ちょっとやってみよう」という気持ちになれたプログラムだったのではないかなと思います。

この後、「10代のデジタルエチケット」の教材を使って他のクラスでも授業を実践していきますが、学校の生徒を1番知ってる教員だからこそ、この教材を使いながらも、目の前の生徒に合わせた使い方をして考えていきたいと思っています。

札幌新陽高等学校 DX/ICT・情報科 教諭 尻江重幸 先生