島根県立隠岐島前高等学校で10代のデジタルエチケットプログラムを実施
2024年9月17日に島根県立隠岐島前高等学校の2・3年生に10代のデジタルエチケットプログラムを受講していただきました。
10代のデジタルエチケットプログラムを受けていかがでしたか?
【生徒の感想】
これまで著作権のことを意識したことはあまりなかったです。事前のアンケートでも「全然意識していなかった」と答えて、本当に自分には関係ないと思っていましたが、今日の授業を受けて自分にも「著作権があるんだな」と意識が変わりました。誰もが知るような大きな会社だけが持っているものだと思っていましたが、全然そんなことはなく、みんなが持っているものなんだなと思いました。
今、私自身が発信したり作ろうとしているものはあまりありませんが、学校ではポスター作りをやることがあります。デザインを見ると「こうすればもっと良くなるかも」と思うこともありますが、その表現が本当にいいのか、私ならではのものになっているかと悩むことがあります。
今回の授業で、著作権が周りに溢れていることを知ったので、自分が創作する中で、自然と過去の誰かが出したアイデアや表現を使ってしまうことがあるんだなって気づきました。判断が難しい部分は多いですが、だからこそ意識して、危ない方向に進んでしまうわないように気をつけて行きたいと思いました。
【先生の感想】
『AIによってつくられた画像は著作物か?』という問いから講義は始まりました。生徒と一緒に講義を受けていた教員も思わず頭を抱えてしまいました。勉強になったのは創作性の有無という視点です。作業をしているのがAIだとしても、その作成を投げかけている人間の思想や考えを反映させることができるため、著作物になり得ることを知りました。講義を聞いて、デジタルエチケットも日々更新されているということを感じました。教員だけで教えられることにも限界があり、専門の方から今回のような面白く興味を引くような流れで生徒に対して伝えてもらえたのはありがたかったです。
本校の生徒はプロジェクトを進めるうえで多くの情報に触れます。また、卒業後の進学先や社会に出てからも今以上に情報活用が求められます。また、私生活でも個人端末の普及により情報があふれています。こうした情報を活用するときに誰かを傷つけているかもしれないという視点を皆が持っていかなければならないと思います。高校生のうちに著作物や著作権について、自分で判断まではできなくても、踏みとどまって考えることができるようにしておくことが大切だと感じました。今回の講義を経て、そのきっかけをいただいたと感じています。ありがとうございました。