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2025.12.12

城北埼玉中学・高等学校で10代のデジタルエチケットプログラムを実施

2025年10月30日に城北埼玉中学・高等学校のフロンティアコースで10代のデジタルエチケットプログラムを受講していただきました。

10代のデジタルエチケットプログラムを受けていかがでしたか?

【生徒の感想】

僕たちは今回「デジタルエチケット」をテーマとした講義をコンテンツ海外流通促進機構(CODA)の湯口さんとSTEAM JAPANの廣部さんに行っていただきました。今回の講義の内容は身近にある著作権や海賊版についてでした。前半、今では日常にあるAI生成による絵や書籍には著作権が発生するのかという問いがありました。この問いに対し、みんなで自分の意見を交換し合い、様々な視点や考え方があることを知りました。また海賊版についての話では、身近に存在している動画や漫画が実は著作権を侵害していたことを知り驚きました。

自分もYouTubeショートなどでテレビ番組の切り抜き動画や他のYouTuberの切り抜きを見たことがあったため、海賊版の話題も自分たちと全く関係ないわけではないことを実感しました。著作権問題は普段学ぶことがなかったため、今回の講義は僕たちにとって新鮮な話題でとても興味深かったです。著作権の侵害は自分の真の好きな人を傷つけることに繋がります。これから僕たちはアンテナを強くし、なにが正しいのかを見極めてSNSなどを活用することで、多くの人に良い影響を世に出せるように生活していきます。この度は本当にありがとうございました。

城北埼玉中学・高等学校 高校1年生 本郷 颯真さん  坂田 千護さん

【先生の感想】

今年度もデジタルエチケットについての講義とワークショップに参加させて頂けたこと感謝申し上げます。今年度は、昨年よりも時間が倍の4時間に拡大され、学びの質が大きく変わったと感じています。長時間になったことで、単なる知識の習得にとどまらず、議論や実践を通じて自分事として捉えるプロセスを深く体験できたように感じます。

講義では、著作権についての基本に加え、生成AIが生み出すコンテンツの扱い方について、より具体的な事例やクイズを交えて学びました。AIが作った文章や画像を「誰のもの」と考えるべきか、それを使う私たちにどんな責任があるのか、そしてオリジナルとは一体なんなのか。これらの問いは、これからの時代に避けて通れないテーマだと思います。普段の生活で「便利だから使う」だけだったデジタルツールに、倫理や法的な視点を重ねることで、情報との向き合い方を考え直す場となりました。

後半のワークショップでは、「10代のデジタルエチケット」をテーマに、キャッチコピー形式でメッセージを表現しました。昨年より時間をかけたことでアイデアを練り、仲間と議論しながら試行錯誤する余裕が生まれました。特に「どうすれば伝わるか」を考える過程で、単に“正しく使う”だけでなく、“よりよく伝える”という視点を持てたことが大きな気づきです。

今回の学びを通して、デジタル社会における「自由」は、無秩序ではなく、他者を尊重し、責任を伴うものであると改めて感じました。VUCAの時代を生きる私たちにとって、デジタルエチケットやデジタルシチズンシップは、私たちの未来をより良く生きるための必須の力になります。この4時間の体験は、その第一歩を踏み出す貴重な機会でした。ありがとうございました。

城北埼玉中学・高等学校 フロンティアコース主任 南部 大輔先生